単板測定ではJIS C 2556:1996に規定される電磁鋼板単板磁気特性試験方法に準じて「Hコイル法」および「励磁電流法」2通りの計測が可能です。
エプスタイン測定はJIS C 2550:2000に規定される電磁綱帯試験方法に記載されている0.5 kgエプスタイン試験法に準じて計測を行います。
また、IEC規格、BIS規格に準拠した装置の製作も可能です。
ESS型 交流磁気特性測定装置
- 特長
- 仕様
各種規格に対応
校正可能な測定器を使用
磁束密度、磁界の強さ、鉄損、皮相電力の測定用にパワーアナライザ[WT1800]を使用します。
広い測定周波数範囲
30Hz~20kHz
任意波形励磁が可能
正弦波、矩形波、三角波及び任意波形の励磁が可能です。
波形測定も可能
パワーアナライザ[WT1800]の機能を使用して、各種波形表示が可能です。
単板試料は各種サイズに対応
試料サイズに対応した測定枠を製作し、測定を可能にします。
励磁電源は各種試料に対応
試料を励磁する電源は、対象試料に最適な電源を選択し用います。
主な仕様
測定項目 | 磁界の強さ(磁化力)[H]、磁束密度(磁化J)[B]、鉄損[Ps]、皮相電力[Ss]、透磁率、励磁実効電流 | |
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特性曲線作成 | 測定結果より、H-B, B-W, B-S, f-W, f-S特性曲線を作成し、表示および帳票出力を行います。 | |
測定再現性例 | 測定値の精度については測定枠、試料の挿入の仕方により1~2%違いますので、同一試料で且つ試料の温度特性を除いた条件での繰り返し測定による再現性で示します。 | |
単板測定枠 | ||
測定周波数(正弦波)50,60Hz、方向性材:1.7T、無方向性材:1.5T、アモルファス試料:1.3Tに於いて | ||
磁界の強さ | 測定値に対して ±1.0% ±5A/m以内 | |
磁束密度 | 測定値に対して ±0.3% ±0.002T以内 | |
鉄損 | 測定値に対して ±1.0% ±10digit以内 | |
皮相電力 | 測定値に対して ±2.0% ±10digit以内 | |
※ 試料サイズにより再現性は変わりますのでお問い合わせください。 | ||
商用周波数帯エプスタイン測定枠およびリング試料 | ||
測定周波数(正弦波)50,60 Hz、方向性材:1.7T、無方向性材:1.5Tに於いて | ||
磁界の強さ | 測定値に対して ±1.0% ±5A/m以内 | |
磁束密度 | 測定値に対して ±0.2 % ±0.002T以内 | |
鉄損 | 測定値に対して ±0.5% ±10digit以内 | |
皮相電力 | 測定値に対して ±1.0% ±10digit以内 |
外形寸法
装置は磁気測定装置と制御演算処理装置にて構成され、並べて使用します。
磁気測定装置 ※1 | W 約540 × H 約1600 × D 約750mm |
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制御演算処理装置 ※2 | W 約700 × H 約1600 × D 約900mm |
- ※1 励磁電源、アナログ演算ユニット、出力トランスユニット等 収納ラック
- ※2 パーソナルコンピュータ、ディスプレイ、プリンタ等 収納ラック